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学ぶ理由は変わらない〜読み書きと生成AI、500年の共通点〜

あさもっちゃん
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この記事を書いた人

名前 / Name  
あさもっちゃん 
概要/こんな人
好きなものをオススメするのが生きがい|手帳とフセンとアウトプットで自分らしい人生を楽しく模索| 自分軸手帳運営×きえフセン販売隊| 2025の漢字は【実】|7才👧9才👦

最近読んだ『WEIRD』という本で、興味深い歴史の真実について知りました。

16世紀のヨーロッパで識字率が急激に上昇した背景には、宗教改革があったということです。当時の教会は免罪符の販売など金銭的な利益を追求してしまっていました。そこからルター派として、プロテスタントが立ち上がったことは有名ですが、その宗派の特徴は、基本的に誰もが「聖書」をもとに教えを理解し、実践をしようという内容でした。

つまり、聖書を読みたいから、読み書きを学んだのです。人々には明確な「学ぶ理由」がありました。

読み書きが日常で当たり前になってしまっている私にとって、識字率が急速に広まる大きなきっかけがあったという発見は新鮮でした。そして、ふと疑問が浮かびました。

現代の私たちにも、500年前の人々と同じような「学ぶ理由」と、そのために学びたい具体的なスキルがあるのだろうか?

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現代人が共通して求めている3つのこと

SNSを眺めていると、多くの人が共通して求めている目的が3つ見えてきます。

お金を稼ぐこと。 「副業で月10万円」「投資で資産形成」といったメッセージへの反応の高さを見ると、経済的豊かさを求める人は多い。

何かを創作し、表現すること。 ブログ、動画、デザインなど、自分なりの作品を生み出したいという欲求から学習する人が増えています。

自己理解を深めること。 自分軸、ウェルビーイングといった分野への関心の高さは、より良い人生を送りたいという願いの現れでしょう。

そして興味深いことに、この3つの目的すべてに対して、現代の人々が共通して身につけたがる技術が登場している。そう、生成AIの使い方です。

時代目的(なぜ学ぶのか)手段(何を学ぶのか)
16世紀聖書を読んで魂の救済を得たい読み書き能力
現代お金を稼ぎたい/創作したい/自分を理解したい生成AI

500年の時を超えて、同じ構造

学ぶ理由の根っこは、実は変わっていないのかもしれません。

宗教改革時代の人々にとって「生きやすさ」とは、経済的な豊かさよりも、むしろ魂の平安や共同体での居場所を確保することでした。多くの人が経済的に満たされていない中で、「それでも幸せに生きていくための考え方」が必要であり、聖書はその指針を与えてくれるものでした。

現代はどうでしょうか。確かに物質的な豊かさは格段に向上しました。しかし、経済格差が見えやすくなった分、「もっと経済的に豊かになりたい」という欲求も強くなっている。社会福祉が充実したことで、誰もがそこそこの生活を送ることもできるようになりました。そんな中で、今度は「自分らしさ」や「自分なりの幸せ」を求めるようになった。

つまり、手段は変わったが、根本的な願いは同じなのです。「今の社会で生き延びやすく、生きやすくなりたい」。その願いのために、その時代に必要な技術を身につけようとしています。

時代表面的な目的根本的な願い
16世紀聖書を読んで魂の救済を得たいより良く生きたい・生きやすくなりたい
現代お金を稼ぎたい/創作したい/自分を理解したいより良く生きたい・生きやすくなりたい

生成AIは現代の「読み書き」

こうして考えてみると、「生成AIの使い方を学んだ方がいいかも」と多くの人が感じているのも理解できます。

実際、私のオンラインのつながりでは生成AIを使っている人が多く、そうした話題はよく出てきます。しかし、身近な地域のコミュニティやネットワークでは、まだそれほど聞きません。

興味深いデータがあります。総務省の2024年版情報通信白書によると、日本の生成AI個人利用率は9.1%で、中国(56.3%)、米国(46.3%)と大きな開きがありました。ところが、日本リサーチセンターの調査では、2024年6月の15.6%から2025年3月には27.0%へと急激に上昇しています。特に2024年12月から2025年3月の間だけで7.9ポイントも伸びているのです。

イノベーター理論

イノベーター理論では、新しい技術の普及を5つの段階に分類します:

イノベーター(2.5%)
アーリーアダプター(13.5%)
アーリーマジョリティ(34%)
レイトマジョリティ(34%)
ラガード(16%)

イノベーター理論で言うと、日本はまさにアーリーアダプター(13.5%)からアーリーマジョリティ(34%)に移行する段階にあります。一部の地域や層から始まって、徐々に全体に広がっていくという普及パターンが見て取れます。そして読み書き能力がそうであったように、生成AIを使える技術は「持っていて困ることはない」スキルになりそうです。

最近ではいろんなサービスの中に生成AIがあらかじめ組み込まれたものも増えてきています。そうなると、「生成AIを学ぶ」ということ自体が、もはや特別なことではなく、当たり前の基礎技術として浸透していく時代が今まさに来ているのです。

変わらない人間の本質

16世紀に読み書きを覚えた人たちは、身近な人に文字を教えていきました。生成AIも同じように、「すでに使っている人」から「まだ使っていない人」へと、人から人へ伝わっていくものかもしれません。

もしあなたが既に生成AIを使っているなら、ぜひ身近な人にもその体験を伝えてみてほしいです。「自分よりもっと上手な人がいる」と遠慮したり、専門家の完璧な講座である必要はありません。まだ触れたことのない人にとっては、気軽な使い方のシェアこそが一番参考になるのです。「こんな風に使ったら便利だった」という等身大の体験こそが、技術の普及につながります。

宗教改革時代の人々が読み書きを覚えることで新しい世界を手に入れたように、現代の私たちも、生成AIを活用することでより良い人生を築いていけるかもしれません。

技術は進歩し、時代は変わりました。でも、より良く生きたいという人間の願い、そしてそのために学ぼうとする姿勢は、500年前も今も変わらないことが本当に不思議です。これは人間の本質的なところなのかもしれません。

実はこのブログも生成AIにたくさん助けられながら執筆しています。一人ではまとめきれないことをこうしてまとまった文章にできることが、とてもうれしいです。まさに「創作したい」という私の目的を満たしてくれています。今後も色々と考えたことを楽しみながらまとめていきたいと思っていますので、よかったらまたこのブログを読みに来てくださいね。

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