3ヶ月で見つけた人生の指針〜せかやりを自分軸手帳の「自分のトリセツ」に落とし込む方法〜

はじめに:自分のトリセツ、今年はまだ書けていなかった
自分軸手帳の「自分のトリセツ」ページ。

例年であれば、年の早い時期にストレングスファインダーの資質を貼り付けたり、自分の得意なことをまとめたりしていました。しかし、今年はなぜかこのページが白紙のまま。書こうと思いながらも、なかなか筆が進まない状態が続いていました。
そんな中、自分軸手帳部の書籍実践サークルで、八木仁平さんの『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』(通称:せかやり)に取り組むことになりました。
書籍実践サークルとは、書籍の内容を手帳で実践していくプログラムです。一人ではなくみんなで取り組むことで、最後までやりきることができるのが特徴です。せかやりは、自己理解を深めるための体系的なフレームワーク「自己理解メソッド」にまとまっています。
3ヶ月という時間をかけて、じっくりと自分と向き合った結果、ついに「人生をかけてやっていきたいこと」が言葉になりました。そして、今年はこの内容を「自分のトリセツ」に書こうと決めました。
コミュニティでの3ヶ月実践の価値
なぜ、コミュニティで自己理解をするのか
自己理解を深める作業は、一人で黙々と取り組むこともできます。しかし、自己理解においては他者との対話や共有でしか、気づけないこともあります。
せかやりのような自己理解の本は、読むだけなら簡単です。しかし、実際にワークに取り組み、自分の答えを出していくことは、一人では途中で止まってしまいがちです。
書籍実践サークルの強みは、「みんなでやる」ことにあります。同じペースで進む仲間がいること、それぞれの気づきを共有できること。これが、最後までやりきる原動力となりました。
書籍実践サークルでの3ヶ月の実践では、
- 他のメンバーの気づきから刺激を受ける
- 自分の考えを言語化して共有する
- 他の人も一緒にやっている強制力
これらの要素が実践の継続につながり、最終的に「やりたいこと」の言語化にたどり着くことができました。

みんなでやるって、サイコー!
他者の気づきが、自分の気づきを深める
「大事なこと」を考えるワークでは、他のメンバーが大切にしている価値観を聞く中で、「私はそうじゃないな」と感じる瞬間が何度もありました。
その「違う」という感覚こそが、実は重要な気づきでした。他の人が大切にしていることと自分が大切にしていることが違う。ということは、自分は全然別の価値観を持っているということです。
逆に、「あ、それ私もそう思う!」と共感できる瞬間もあります。そういう時は、自分と共通する価値観を発見できた瞬間でもあります。
他者の言葉が、自分の中にある言葉にならない感覚を引き出してくれる。そして、違いを尊重できる環境だからこそ、安心して「私は違う」と言えるし、それについてフラットに話すことができる。これは、一人で考えていたら辿り着けなかった発見でした。
言葉にすることで、考えが明確になる
また、自分の考えを言語化して共有する過程も重要でした。頭の中でぼんやりと思っていることを、他の人に伝わる言葉にしようとすると、自分でも気づいていなかった本質が見えてきます。
「これって、こういうことですか?」と他のメンバーから質問されて、「あ、少し違っていて、こういうことなんです」と答えているうちに、自分が本当に大切にしていることが明確になっていく。そんな経験を何度もしました。

「違う」をただ飲み込むのではなく、対話の中で一緒に認識を合わせていけるってすごく良い!
「自分のトリセツ」ページに書くということ
手帳でいつでも見返すことができるように
今回のせかやり実践内容を「自分のトリセツ」ページに書こうと決めたのには理由があります。
- 常に参照できる
手帳の最初の方にあるこのページは、困った時、迷った時にすぐ立ち返れる - 自分の本質を記す
自分の「価値観」「強み」「好きなこと」とそれらから導き出した「本当にやりたいこと」は、まさに自分を説明している内容で、見やすくまとめておけば、良い状態の自分に戻れるよう支えてくれる
振り返ってみると、今年このページを書けなかったのは、自分の得意不得意やストレングスファインダーの資質といった「できること」にとどまることに違和感があったのかもしれません。それをどこに向かわせるのか、自分を導いてくれる指針も同時に必要だと感じていたからです。

自分の「大事なこと」「得意なこと」「好きなこと」を簡潔にまとめて、そこから言語化した自分が本当にやりたいことまで書いてあることで、「そうだった。自分はこれをしたいんだった!」と前を向けるようなそんなページにしたかったのです。
実践して得られたもの:人生の指針
せかやりでの3ヶ月の実践を通じて、「自分が人生をかけてやっていきたいこと」が明確な言葉になりました。
この言葉を手帳に書いた瞬間、不思議なほど居心地の良い感覚がありました。それは、心理学者ダニエル・ピンクが『モチベーション3.0』で述べている「目的(Purpose)」を見出した時の感覚に近いものです。
この言葉がもたらす効果
- 意思決定の指針:何かを選択する時、この言葉に照らし合わせられる
- エネルギーの源:自分の本質と繋がっているため、自然とやる気が湧く
- ブレない軸:周りに流されそうな時、ここに立ち戻れる
実践方法:3つのステップで試せる
STEP1 せかやりを実践しましょう
基本的に書籍に沿って質問に答えていけば実践をすることができます。もし一人で心細くなったら、SNSで #せかやり のハッシュタグをつけて発信してみましょう。きっと同じように取り組む人とコミュニケーションが取れるはずです。
STEP2 やりたいことを一番上に、大事なこと・得意なこと・好きなことをまとめる
書きたいことはたくさんあるかもしれないですが、ぱっと見て自分が振り返りやすいようにシンプルにまとめることをお勧めします。

STEP3 週に1回は見返す
手帳を書く習慣が付いている場合は、月曜日に自分のトリセツを見直すなどルーティンに入れると良いと思います。自分が日々何のために行動しているのか、改めて目的を確認することで、心地よく自分の向かっている方向に迷いなく進むことができます。
まとめ:自己理解は一生のプロセス
ストレングスファインダーやMBTIなど自分を客観的に見るためのツールを活用し、そこから自分がどの資質、どういう特徴を生かしていくかを考えながら過ごすことはすごく大事なことです。でも大切なのは、それをどこに向かって使うのかということだと思います。
「自分は何がしたいのか」「何のために生きるのか」という問いに向き合うことで、より深い自己理解へとつながります。
今回のせかやり実践は、自己理解を深める貴重な機会でした。そして、その成果を「自分のトリセツ」として手帳に記すことで、日常的に自分の指針を確認できる仕組みができました。
自己理解は一度で完結するものではありません。今後も手帳を使いながら、自分自身を更新し続けていきます。
あなたも、「自分のトリセツ」を作ってみませんか?
せかやりを手に取り、自分と向き合う時間を作る。 そしてその成果を手帳に記す。
そうすることで、日々の選択に迷った時、 あなたを支えてくれる「人生の指針」が生まれますよ。